【賭博者】ドストエフスキーの賭博黙示録

賭け事は苦手で宝くじさえも買うことはありませんが、フョードル・ドストエフスキーの「賭博者」を数年振りに一気読みをしました。

ほぼ内容を忘れていたため、ドキドキワクワクしながら楽しめました。

*「カイジ」に似ているのではなく、当たり前ですが「カイジ」がドストエフスキーの心理描写に似ていると感じます。

「賭博者」(ドストエフスキー著)

1866年に完成された長編小説です。内容はそのタイトルとおり「賭博者」の物語です。

ルーレットに溺れた青年が主人公でたがが外れている登場人物たちと心理戦を繰り広げます。

「賭博者」の登場人物たち

あまりネタバレになると申し訳ないので、私なりの一言だけを添えて紹介します。

 ・似非高等遊民のロシア人若造・・・ドストエフスキー自身がモデルの主人公
 ・ロシア人の将軍・・・ヘタレ
 ・ロシア将軍の娘のツンツンヒロイン・・・ 病んでいてデレすらない
 ・何故か「ゼロ」に執着するロシア人のお婆さん・・・「反逆のルルーシュ」?
 ・高慢きちなフランス人・・・少々いやらしい
 ・ハイエナ扱いのポーランド人・・・ セリフなし
 ・唯一まともなイギリス人・・・ しかし腹立だしい
               
こんな具合です。それぞれに人間味があり、もはや喜劇的でもある「賭博者」は非常に楽しく読むことができます。

ドストエフスキー小説の中で一番に読みやすいのではないかとも思います。

「お金」とは……?

真面目に働いて得ようが、相続で得ようが、玉の輿で得ようが、はたまた賭博で得ようが「お金」は「お金」です。

どうやって得ようが違法行為さえしなければ、その「お金」は自分の「お金」です。

――こつこつドイツ人みたいに真面目に貯蓄しようなんて愚の骨頂。厭なこった。人生において「金」なんてのは、そのぐらいの「物」でしかない。だから素寒貧になったとしても、どうってことない!

と、ロシア人が言っています。

「賭博者」の個人的な感想

エンターテインメント小説です。「罪と罰」や「悪霊」ほどは人生観を変わりはしないでしょう。

ただし、あなたがギャンブル狂でなければです。もし該当するならば幾分は怖ろしい小説と感じるはずです。

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