ザ・バーズ(The Byrds)の名うての名曲と名盤~昨日よりも若く

ザ・バーズ(The Byrds)は歴史に名を残す素晴らしバンドです。音楽性は唯一無二です。アメリカのザ・ビートルズです。

しかし何故か、日本では話題に乏しいザ・バーズはこれから巻き返しがあると予感します。いつまでも語り継げるレジェンドです。

The Byrds – Turn! & Rhymney & Mr.Tambourine Man – 10/29/65

 

ハーモニーの美しさとひたむきな音楽愛は、時代を凌駕します。色で表現すると「黄緑色」、あるいは「灰色」です。

もっと多くの方々に、ザ・バーズを知っていただきたいです。

上画像: American rock band the Byrds in early 1965. Personnel from left to right: Chris Hillman (bass), Gene Clark (vocals, tambourine, guitar), Roger McGuinn (12-string guitar, vocals), Michael Clarke (drums) and David Crosby (rhythm guitar, vocals),(public domain)

ザ・バーズの功績

ザ・バーズ(The Bryds)は1964年にロサンゼルスで結成された、アメリカのロックバンドです。

ボブ・ディランの「ミスター・タンブリングマン」でデビューです。

The Byrds "Mr. Tambourine Man" on The Ed Sullivan Show

 

ロジャー・マッギン、デヴィッド・クロスビー、ジーン・クラークの3人を中心として、メンバーを入れ替えながらも多くのアルバムを発表しました。

ポップ、ロックだけに収まらない風変りなジャンルにて音楽界に多大なる功績を残しました。

ザ・バーズが解散した1973年以後から現在も尚、多くのミュージシャンがザ・バーズから影響を受けたことを言及しています。

ザ・ビートルズにも影響を与えた

有名なのはザ・バーズはザ・ビートルズに大きな影響を与えたバンドとしても有名です。

最初は「ザ・ビートルズの使う12弦リッケンバッカーのギターがカッコよかった」からとザ・バーズが真似をしただけだったのですが、それが反対にザ・ビートルズが「ザ・バーズがすごい」と言い出したのだから、すごいです。

サイモン&ガーファンクルもママス&パパスもザ・バーズの後続です。

ボブ・ディランも公認

尚、ボブ・ディランもザ・バーズの「ミスター・タンブリングマン」のカバーによって電子楽器を始めよう決めたという逸話もあります。

そして、「カントリーロック」や「フォークロック」、「ソフトロック」などのジャンルは、ザ・バーズによって確立したと言っても過言でもないでしょう。

ザ・スミスもザ・バーズから影響を受けたと発言しています。ジョニー・マーのギターワークもザ・バーズがあってこそです。

The Smiths – This Charming Man (Official Music Video)

 

ザ・スミスについては以下のコンテンツ(「ザ・スミス」(The Smiths)の名盤は選べない)もご参照いただければと思います。


それからプライマル・スクリームもです。意外とイギリスに影響を与えています。
ザ・バーズのサウンドはイギリスにはない音だったことが窺えます。

Primal Scream – Gentle Tuesday (Official Video)

 

ザ・バーズというジャンル

あまりジャンルにこだわるのはよくありませんが、ザ・バーズは捉えきれないバンドです。デビュー当初はフォーク・ロックですが、リリースするアルバム毎に変化を遂げていきます。

セールスはふるわなかったものの、のちになって偉大なバンドとして評価されています。1991年にはロックの殿堂入りを果たしました。

当時、本人たちは望まなかったと思いますが、しっかりプロモートすればザ・ビートルズ並みに大いに売れていたでしょう。

ザ・バーズを知るためには、ザ・バーズがバンドという媒体を通して常に変化していたことを理解することです。ザ・ビートルズと同じぐらいに変化に富むバンドであることは誰もが認めています。

1966~67年のサイケデリック

時代がサイケデリックでした。

ドラッグが肯定されてた音楽で嫌な時代です。

ザ・バーズも「霧の5次元」(Fifth Dimension)や「昨日よりも若く」(Younger Than Yesterday)、「名うてのバード兄弟」(Notorious Byrd Brothers)といった不可解なアルバムをリリースします。どれも素晴らしいのが不思議です。

1968年の「ロデオの恋人」

それから、 1967年から68年の間に代替的なメンバー交代があり、グラム・パーソンズが参加したザ・バーズは到達点を迎えます。

1968年に発表したカントリー・ロックの金字塔「ロデオの恋人」です。

「ロデオの恋人」はザ・バーズの最高傑作です。以下のリンク先のコンテンツで詳細を記しています。ご参照を頂ければと思います。

ぜひ、以下のコンテンツ(【ザ・バーズ】聴いて人生に損はない名盤「ロデオの恋人」)もご参照くださいませ。

ザ・バーズの名曲5選出

特に今日でもザ・バーズを定義する2つの曲があります「ミスター・タンブリングマン」と「ターン・ターン・ターン」でしょう。アメリカでナンバー1を獲得しました。

ザ・バーズの神髄はアルバムにあるので、シングル曲で紹介するのは難しいですが、名うての5曲を紹介します。

名曲は初期に多い

ザ・バーズは色々な意味で早すぎたバンドだと感じます。1960年前半に新しいサウンドを発したことは確かです。

ハーモニーを優先させて、ガツンと来るロックではありませんが美しいです。

「ミスター・タンブリングマン」(Mr. Tambourine Man)

NEW ° The Byrds — Mr. Tambourine Man ᴴᴰ 4K | Restored Footage (Stereo)

 

「ターン・ターン・ターン」(Turn! Turn! Turn!)

The Byrds — Turn! Turn! Turn! (1965)

 

「すっきりしたぜ」(I’ll Feel a Whole Lot Better

I'll Feel a Whole Lot Better Byrds Stereo HiQ Hybrid JARichardsFilm 720p

 

「It Won’t Be Wrong」(It Won’t Be Wrong)

It Won't Be Wrong – The Byrds 1965 {Stereo}

「ロックン・ロール・スター」(So You Want to Be a Rock ‘n’ Roll Star)

THE BYRDS 1967 – So You Want To Be A Rock n Roll Star

 

「霧の8マイル」(Eight Miles High

Eight Miles High – The Byrds 1966 {Stereo}

 

ザ・バーズの名盤アルバム

ザ・バンドは全部で12枚のアルバムをリリースしました。

この時代はリリースのスパンが短くすごいです。それほどにレコードが売れていたのでしょう。アルバムの中でカバー曲も多いですが、いつまでもオリジナリティは健在です。

  • 「ミスター・タンブリン・マン」 ― Mr. Tambourine Man(1965年)
  • 「ターン・ターン・ターン」 ― Turn! Turn! Turn! (1965年)
  • 「霧の5次元」 ― Fifth Dimension (1966年)
  • 「昨日よりも若く」 ― Younger Than Yesterday (1967年)
  • 「名うてのバード兄弟」 ― The Notorious Byrd Brothers (1968年)
  • 「ロデオの恋人」 ― Sweetheart Of The Rodeo (1968年)
  • 「ザ・バーズ博士とハイド氏」 ― Dr.Byrds & Mr.Hyde (1969年)
  • 「イージー・ライダー」 ― Ballad of Easy Rider (1969年)
  • 「(タイトルのないアルバム)」 ― (Untitled) (1970年)
  • 「バードマニア」 ― Byrdmaniax (1971年)
  • 「ファーザー・アロング」 ― Farther Along (1971年)
  • 「ザ・バーズ」 ― Byrds (1973年)

どれも名盤のうちの5選

どれも名盤です。ザ・バーズの良さは各アルバムによって方向性がしっかりとしているところです。

そのため、アルバムを聴く度に「あれ?」と思わせるところです。そんなことはどの「バンドも同じでしょ?」……違います。「なんだこれは!」と口を開くこと必須です。ザ・バーズの魅力はそこにあります。

「ザ・バーズ」は才能と技術があるミュージシャンが揃った集団です。以下におすすめのオリジナルアルバムん5枚を紹介します。いずれも名盤です。

「グレイテスト・ヒッツ」(The Byrds – Greatest Hit)

このベストアルバムだけ聴いていればいいという意見は嘘です。確かに「ザ・バーズ」のすべてが詰まっていますが、何かが違います。

「ザ・バーズ」の神髄はオリジナルアルバムにあります。

そんなにヒットしていませんでしたが、それは言わないお約束です。「ザ・バーズ」はヒットを望んでいなかったのです。

しかし、「ザ・バーズ」の入の門としては適切な一枚です。異様な程に耳を惹きつけます。

「霧の5次元」(Fifth Dimension)

ぐうの音も出ない名盤です。

広島原爆投下のことにも触れています。サイケデリックです。1960年半ば多くのミュージシャンがサイケデリックに没頭していました。

ある意味で怖さもあります。

霧の5次元

 

「昨日より若く」(Younger Than Yesterday)

「昨日より若く」はボブ・ディランの名言です。

いつでもそうありたいですが、なかなか難しいということを歌っています。

YOUNGER THAN YESTERDAY

 

「名うてのバード兄弟」(The Notorious Byrd Brothe)

まず一曲目のイントロで惹かれます。

「なんだこの音!?」と驚くこと必須です。

サイケデリック・イヤーに迎合していますが、「ビートルズ」さえ出せないサウンドを出しています。出だしからから惚れてしまいました。

The Byrds – Artificial Energy (Audio)

 

「ロデオの恋人」(Sweetheart of the Rodeo)

そして、「ロデオの恋人」です。

THE BYRDS – You Ain't Going Nowhere (1968)

 

名作映画「イージー・ライダー」

ザ・バーズは誰もが知る名作映画「イージー・ライダー」にも音楽を提供しています。

The Byrds – Wasn't Born To Follow (Easy Rider) (1969)

 

The Byrds: Ballad of Easy Rider

ザ・バーズの目指す先

ザ・バーズは1964年に「ミスター・タンブリングマン」でデビューして短期間で大きな商業的成功を収めましたが、それっ切りという見方もできます。

キラーチューンの乏しさがあるとも言えます。度重なるメンバー交代も原因でしょう。とにかく仲が悪いという印象は拭い切れません。

そのメンバー交代があって様々なアルバムがリリースできたことは皮肉でしょうか。

ザ・バーズは大衆文化に迎合するバントではなく、多くのミュージシャンにとてつもない影響力を与えたバンドです。1991年にはロックの殿堂入りを果たしました。

メンバーも、ジーン・クラークはソロ活動、デヴィッド・クロスビーはクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、クリス・ヒルマンはグラム・パーソンズと共にフライング・ブリトー・ブラザーズを結成して活躍しました。

ロジャー・マッギンは独自路線です。

スティルス、ナッシュ&ヤング

ザ・バーズのデヴィッド・クロスビー、元バッファロー・スプリングフィールドのスティーヴン・スティルス、ホリーズから脱退間近だったグラハム・ナッシュ、そして、ニール・ヤングが結成した夢のようなバンドです。

Crosby, Stills & Nash (Live) – Teach Your Children

 

ロジャー・マッギン

ロジャー・マッギンは我が道を進みます。個人的にはザ・バーズの中で一番好きです。

Roger McGuinn – Eight Miles High (Later with Jools Holland Jun '97)

 

「昨日より若く」

何かに迷った時、何かに戸惑った時、何かが分からない時、そういった場合にザ・バーズを聴くと落ち着きます。

「どうでもいいか」と思いつつも、現実を見つめ直そうと言う気分になります。つまりは、前向きになれます。

the byrds 1966

 

ザ・バーズという素晴らしい音楽は永遠に昨日から明日に聴き継がれると予感します。

良質な音楽を聴いて「昨日より若く」いきましょう!

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