【ザ・バーズ】聴いて人生に損はない名盤「ロデオの恋人」

「ザ・バーズ」(The Byrds)は風変りなバンドです。アルバム毎にコンセプトが異なり、メンバーも変わったりしますが、名盤ばかりです。

泥臭いカントリーミュージックが基盤となったサウンドがあるからだと感じます。

「ザ・バーズ」(The Bryds)

1964年にロサンゼルスで結成された、アメリカのロックバンドです。

「ロジャー・マッギン」、「デヴィッド・クロスビー」、「ジーン・クラーク」の3人を中心として、メンバーを入れ替えながらも多くのアルバムを発表しています。

いつまでも疑問なのですが、誰がリーダーなのでしょうか? 分かりません。

Terry Melcher Byrds in studio 1965, Photo of producer Terry Melcher (left) in the recording studio with the Byrds Gene Clark (center) and David Crosby (right),(public domain)

仲違いなどもあり、1973年に解散しましたが未だ根強い人気があります。

本人たちは望まなかったでしょうが、ちゃんとプロモートすれば「ビートルズ」並みに大いに売れていたと想像します。

「ビートルズ」+「ボブ・ディラン」

1965年、「ボブ・ディラン」の「ミスター・タンブリン・マン」をカバーしてデビューしました。

The Byrds "Mr. Tambourine Man" on The Ed Sullivan Show

実はこのシングル曲でしか、全米英で売上ナンバー1に取っていません。

「ボブ・ディラン」のフォークソングにビートルズのハーモニーを混ぜたとも言われていますが、「ビートルズの使う12弦リッケンバッカーのギターがカッコよかった」からと「ザ・バーズ」が真似をしただけという逸話もあります。

ジャンルが不明確

「どんなバンドなの?」と尋ねられても、正直、答えに困ります。

「ザ・バーズ」はフォークロックやカントリーロック、サイケディリックロック、ソフトロックなどなど、色々とカテゴライズされています。

The Byrds — Turn! Turn! Turn! (1965)

I'll Feel a Whole Lot Better Byrds Stereo HiQ Hybrid JARichardsFilm 720p

It Won't Be Wrong – The Byrds 1965 {Stereo}

それもそのはずです。

アルバムによって異なるからです。ある意味で偉大なロックバンドの証だと思います。

「ザ・バーズ」の名盤5選

「ザ・バーズ」は才能と技術があるミュージシャンが揃った集団です。以下におすすめのオリジナルアルバムを紹介します。

「グレイテスト・ヒッツ」(The Byrds – Greatest Hit)

このベストアルバムだけ聴いていればいいという意見は嘘です。確かに「ザ・バーズ」のすべてが詰まっていますが、何かが違います。「ザ・バーズ」の神髄はオリジナルアルバムにあります。

The Byrds – Turn! & Rhymney & Mr.Tambourine Man – 10/29/65

そんなにヒットしていませんでしたが、それは言わないお約束です。「ザ・バーズ」はヒットを望んでいなかったのです。

しかし、「ザ・バーズ」の入の門としては適切な一枚です。異様な程に耳を惹きつけます。

「霧の5次元」(Fifth Dimension)

ぐうの音も出ない名盤です。

広島原爆投下のことにも触れています。サイケデリックです。1960年半ば多くのミュージシャンがサイケデリックに没頭していました。

ある意味で怖さもあります。

The Byrds -Mr Spaceman( studio TV 1966)

「昨日より若く」 (Younger Than Yesterday)

「昨日より若く」はボブ・ディランの名言です。

いつでもそうありたいですが、なかなか難しいということを歌っています。

THE BYRDS 1967 – So You Want To Be A Rock n Roll Star

「名うてのバード兄弟」 (The Notorious Byrd Brothe)

まず一曲目のイントロで惹かれます。

「なんだこの音!?」と驚くこと必須です。

サイケデリック・イヤーに迎合していますが、「ビートルズ」さえ出せないサウンドを出しています。出だしからから惚れてしまいました。

The Byrds – Artificial Energy (Audio)

「ロデオの恋人」(Sweetheart of the Rodeo)

そして、「ロデオの恋人」です。

超名盤「ロデオの恋人」(Sweetheart Of The Rodeo)

多く発表されている「ザ・バーズ」のオリジナルアルバムの中で、最も好きなのは1968年発表の「ロデオの恋人」(Sweetheart Of The Rodeo)です。

バリバリのカントリーロックですが、超名盤です。

グラム・パーソンズの加入

1967年にメンバーが次々に脱退し、カントリー・ミュージックに精通したグラム・パーソンズが一時的に加入して完成したのが「ロデオの恋人」です。

Publicity portrait of Gram Parsons for Reprise Records(public domain)

グラム・パーソンズについて語ると別のテーマになってしまいます。一言で言えば、26歳で夭折した天才です。

メンバーとの仲違いやレコード会社との契約問題で「ロデオの恋人」発売前に脱退してしまいますが、功績は大きいどころか、「ザ・バーズ」を支配したとまで言われています。

彼がいなければ、カントリーロックというジャンルは微かなジャンルでしかなかったでしょう。「ザ・ローリング・ストーンズ」のキース・リチャーズと仲が良く、互いに影響を与え合いました。

カントリー・ロックの先駆け

昔の私は「カントリーなんて間の抜けた音楽でしょ?」なんて間違いなくカウボーイにブッ飛ばされそうなセリフを恐れることなく口にしていた自称ロック通でした。

「ザ・バーズ」は大好きなのですが、「ロデオの恋人」となると、「はいはい、カントリー・ロックの先駆けでしょ? 意味はあるんでしょ?」と排他し、サイケ色の強い「霧の5次元」(Fifth Dimension)や「昨日よりも若く」(Younger Than Yesterday)、「名うてのバード兄弟」(Notorious Byrd Brothers)ばかりを聴いていました。

しかし、あるとき「ロデオの恋人」を聴いてみると、「……あ、これ良い」と涙ぐみました。

THE BYRDS – You Ain't Going Nowhere (1968)

この曲はボブ・ディランのカバー曲です。

「ザ・バーズ」なのに特に面白い技巧が凝らされているとかは一切なく、ホントにただのカントリー。しかもカバー曲ばかりです。

それが心に沁みるとわかったとき、少し大人になったなと感じました。

カントリー・ミュージックのベストアルバム

やはりサイケデリックに走っても、カントリーが「ザ・バーズ」という母体の終着点だったのかもしれません。

それが「ロデオの恋人」です。聴いて損はありません。カントリー・ミュージックのベストアルバムと言っても過言ではあります。

名曲「霧の8マイル」(Eight Miles High)

それでも「ザ・バーズ」の一番の名曲は……流れ的には「ロデオの恋人」から選曲したいですが、すみません、「霧の5次元」に収録されている「霧の8マイル」を挙げたいです。

Eight Miles High – The Byrds 1966 {Stereo}

この曲だけ特出しています。ロック史上で永遠に語り継がれるでしょう。当時はドラッグソングとして放送禁止処分をくったそうです。そんな代物ではないと思いますが、時代ですね。

以下の動画は大好きです。ロジャー・マっギンの本気さが窺えます。サイケデリック・カントリーです。

Roger McGuinn – Eight Miles High (Later with Jools Holland Jun '97)

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こちら(ザ・バーズ(The Byrds)の名うての名曲と名盤~昨日よりも若くもぜひ、ご参照くださいませ。

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